絶滅体験レストランを企画して思うことを正直にお伝えします。その1

皆様、こんにちは!
WoWキツネザルです。

少しずつ、「絶滅体験レストラン」にご興味をもってくれる方々が増えてきており、とても嬉しいです。

今回はイベントをリリースして、様々な方々に出会い、企画を立ち上げたばかりの頃には思いもしなかった感情や事実と向き合い、感じたことをお伝えしたいと思います。

「結局、どんなイベントなの?」
というお言葉をよくいただきました。

内容がわかりにくい。何をやるのかが伝わらない。
という正直な感想をいただきました。(貴重なご意見ありがとうございます!)


「なんか怖そう・・」 「金額高っ!!」なんて意見もありました。
初めてのイベントの難しさを改めて感じました。

というより、伝えることの難しさと自分の未熟さかもしれません。

司会者なのに、本当に悔しいです。。


ですが、凹んでいても仕方がない!

ちゃんともう一度伝わるように、伝えていこうと思います。


「絶滅体験レストラン」とは、「絶滅」をイメージした料理・パフォーマンス・展示の3つのプログラムで構成される体験型イベントです。


コース料理が進むに連れて、現代からこのままだとやってくるかもしれない未来へとストーリーは進んでいきます。

絶滅を感じる料理とは、いままで当たり前に食べていた食材、
お魚やお肉が絶滅してしまいそうならどんな料理がでてくるのか。
というのがテーマとなって作られています。


例えば、魚料理を例に見てみましょう。

私達が当たり前のように使っているプラスチック用品は今、海洋のゴミ問題で世間を騒がしています。プラスチックは自然に還るのに400年かかるものもあるくらい、微生物による分解が難しいものです。
小さなペットボトルの蓋やビニール袋は、魚や海鳥、ウミガメたちにとっては美味しそうな餌だと感じられます。そうしてそれらのゴミを食べてしまい、喉をつまらせたり胃を圧迫し他の餌を食べることができなくなってしまいます。

「自分たちが出したゴミで、どこかの動物たちを苦しめている。」

これはニュースなどでも多く知られていることですが、都会に住んでいると実際にそれを見る機会は少ないと思います。

今回「絶滅体験レストラン」でお出しする料理は、お越しいただいたゲストが出したゴミで死んでしまった(というストーリーで)魚たちを料理としてお出しします。

それをどう表現するかが、今回の「絶滅体験」の部分になります


他には、地球に最後に残った動物たちを使った、合い挽きハンバーグがあります。

自然破壊が進んだ未来には森がなくなり、そこに住む動物たちもいなくなってしまった未来で、なんとかお肉をかき集めてつくるハンバーグなのですが、さまざまな動物たちのお肉を合挽きしてつくります。

豚肉や牛肉、鶏肉はもちろん猪や鹿、鴨、カラスなどジビエの食材たちをふんだんに使った料理です。(内容は変わる場合があります。)

大切な動物の肉を食べるんかい!と思われるでしょうが、

当たり前に食べられなくなるという「選択の自由がなくなる」生物多様性の消滅を体験してもらいます。

そして、私達人類の大先輩「昆虫」をお料理で出します。

今、注目を集めている昆虫食です。

私は昆虫食に偏見がなくむしろ興味がある立場でしたが、結構「昆虫を食べるなんて無理!」という方が多いんですよね。

昆虫食が注目をされている理由はいくつかあるのですが、
ひとつは低脂肪で豊富なタンパク質であること。
そして温室効果ガスを出しにくい家畜だということ。
そして未知のグルメだということ。

昆虫は5億年前から地球に存在し、数だけで言えば人間よりも繁栄しているといえます。

生命力と環境適応能力に長けた彼らは、多くの動物達が死滅するような環境でも生き残る可能性が高いわけです。そんな彼らを常食する時代がくると、よく耳にします。

ですが、先にも言ったように「昆虫を食べること」なんて考えられない人たちのほうが多いなか、じゃあ美味しくて見た目もグロテスクじゃない昆虫料理を提案できないかと思い、昆虫食の可能性を広げる体験をしていただきます。

昆虫食を監修するのが、地球少年という名でコオロギラーメンの伝道師「篠原 祐太」氏です。

彼と初めて会ったのは、寒い1月末のこと。

虫の模様をあしらった半袖半ズボンという、生命力あふれる姿であらわれました。

彼は昆虫だけが好きなわけではなく動物全般が好きで、その中でも昆虫だけが毛嫌いされていることに疑問を感じていました。だからこそ、大好きな昆虫だっておいしいんだよ!と伝えるためにコオロギラーメンを開発し、出店予定中だそうです!

そんな彼のつくる昆虫料理・・・興味ありません??


さてコース料理では、

多様性に満ちた現代(前菜)
→海洋汚染が進んだ未来(魚料理)
→森が無くなってしまった未来(肉料理)
→昆虫食が当たり前の未来(昆虫料理)
→人間たちしかいなくなった未来(デザート)

という順番で、絶滅を体験することができます。

この料理を監修するのが、我らがシェフ「森枝幹」氏です。

彼は、お父様が食文化研究家であり、様々な国内外の名店で修行を積み、2014年に「サーモン&トラウト」のシェフに就任。

そこで、海の資源について料理人としての目線で様々な料理を生み出してきました。

たとえば、ブラックバスを使ったソテー、カラスの肉を使った料理など、害獣として揶揄される動物をあえて使うことでサスティナブルとはなにかを感じられる料理を生み出してきました。

現在はシェフ業、食の雑誌『RiCE』の編集アドバイザーや「鯖の塩焼き専門店 鯖なのに。」など他店のプロデュースを行い、多方面で活躍中です。

そんな彼こそ、「絶滅体験レストラン」の料理プロデュースにふさわしいとお声がけさせていただき、今回まさかのご快諾いただきました!


長くなってしまいましたが、「絶滅体験レストラン」はやはり食がメインコンテンツ。

料理人や食材にこだわり、未体験の最高においしい料理をお出しするために金額は高くならざるを得なかったのです。

「絶滅体験レストラン」の魅力は、まずは食。

けっして怖いものではなく、美味しく「絶滅」について考えるメニューになっています。

是非、料理を楽しみながら動物たちが直面している「環境破壊」を感じていただければ幸いです。

ね?楽しみになってきたでしょ??

絶滅体験レストラン / 絶滅体験デリバリー

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